今年の国家試験を2週間後に控え、また、新年度の入学試験等も重なっているかもしれません。
養成校はこの時期誠に大変な時期であろうと察します。
と言いながら、養成教育に提案をしたいこともあります。
評価実習でも総合実習でも、まずもって学生さんの評価過程では、評価項目が先にありきです。
そうすると、その項目を埋めていくこと、消化すること、結果を記述できれば満足してしまう傾向がありますね。
検査・測定をすることが目的化してしまった評価過程と言うのは、臨床実習においてどうなのかと疑問を抱く訳です。
まず、どうして学生はそうした行動を選択するのか?
実習前の教育がそうであるから当然の選択行動であろう。
基本的にはボトムアップな評価過程で、網羅主義的な形式で進めていくことになる。
例えば、「今日は評価にどれくらい時間を貰えますか?」と質問があり、「20分程度かな」と応えようものならその20分でできそうな項目を拾い出してきたりします。
事例を担当して進めていく実習形態の中では、従来の形を今一度整理した場合に、評価とか各種検査測定技術を習得することと、事例を通じた臨床思考過程を構成できることを区別しながら実習体験することが重要ではないだろうか?
前者は反復学習の中でスキルアップするであろう。
事例を担当しなくても、習熟が必要な検査測定スキルをより多くの患者さんにやらせてもらう機会を提供することが大切であろう。
「今日は、作業療法に行っている患者さんで、5人くらいROM-Tをしてみようかね」とか「CVAの方のBRSを皆ジャッジしてみて」と。
色々なバリエーションの中で反復学習をすることが意味を持つと思われる。
後者は課題解決学習である。
評価過程における流れをどのように構成するか?
観察、面接、情報収集を通じて全体像がつかめる。
学生自身は観察力、面接力、情報力(=情報整理力)、分析力が求められる。
担当した事例のニーズや課題が把握できる。
スクリーニングな評価過程を挟みながら、それを掘り下げていく、客観的に裏付けていく検査測定が行われる。
そこから根拠に基づく臨床実践の第一歩が始まる。
通常臨床家はそうします。
で、学生には前者、後者を一緒に1事例の中で行うことになるからどうにもすっきりしない。
後者の流れで行うと、課題が焦点化されやすいので得られるメリットは、
1.必要情報の整理ができたり、重要度が分かる
2.目標設定の際に焦点ができているので、長期目標と短期目標で整合性の悪さが解消される
3.何よりも学生に作業療法構造が見える化できる
4.臨床思考過程が身に着く
5.レポートがスッキリし、指導者にも読むストレス、指導するストレスが軽減する
差し当たって思いつくメリットですので他にもあると思います。
話が戻り、実習前の教育に合わせると、評価展開のあり方をいつまでも旧来の形で行うのでなく、
現在の臨床現場のスタイルに沿う形での教育を行っておいて頂くと、学生自身の混乱は少ないのでしょう。
「学校ではそう習ったかもしれないけど、ここではこうしてくれ」では学生はパニック・・・ 取り付く島を失います。それは残酷です。
遠からずにバッサリ切りかえる時が必要です。
「今でしょ!」とはいかないような実情もあります。
教育カリキュラムの改訂? 指導要項? OT協会? リハ教育評価機構? 養成校連絡協議会?
私自身も指導方法を磨かないといけないけれど、組織的にはどこが起点になるのだろう?


リハビリテーション世界を天職に楽しんでます。